どんな医師であれ一度は夢見るのが開業医です。
自分のクリニックを持つ事は一国一城の主となるわけですから、責任が重いのは当然ですが遣り甲斐や生きるハリが変わってきます。
収入も勤務医の頃よりかなり高額になる傾向にあり、医師にとって夢のような世界です。

ところがそんな夢や希望だけでは開業医としてやっていく事は出来ません。
華やかな一方で事業運営に失敗し、自己破産後に自宅を手放し奥さんとも離婚してしまった(一家離散)医師も実際にいます。
このような厳しい現実に起こり得ると考え、慎重に計画していく事こそが成功への道となります。

  十分なスキルは必須



開業という選択を取るのであれば、まず医師自身に皮膚科医としての十分なスキルがあるかどうかが問われます。
どれだけ派手に宣伝したとしても、まともな診察や治療が出来ないようでは意味がありません。

開業医として成功されている方は、大学病院などの大規模病院、設備の整った病院、症例数の多い病院などで15年、20年と一定のキャリアを積み上げています。
キャリアのない医師が思いつきで開業しても上手くいくような甘い世界ではないのです。

もし本気で開業したいのであれば、すでに開業医として活躍している皮膚科医に相談するのも良い方法です。
開業のポイントや苦労話などを教えてもらうと大いに参考になります。
突然開業するのではなく入念な準備から始めましょう。

  経営センスがないと行き詰る



勤務医時代には患者の診察や検査、治療だけに専念できましたが開業医となれば日常的な診察はもちろん、資金計画作成従業員の募集や教育労務管理集患・増患対策在庫管理などやらなければならない事は多岐に渡ります。
特に従業員への接し方を間違うとスタッフ同士の人間関係が悪くなりますし、自己中心的でワガママ、融通の利かない医師はスタッフの信頼を得る事が出来ず運営に支障をきたす事もあるのです。

経営センスはもちろん、管理能力人柄資金計画など様々な面でしっかりした能力をもっていなければ、開業医として長くクリニックを運営する事は出来ないでしょう。
開業すれば誰でも儲かる、誰でも成功するわけではないのです。

  まずはクリニックで院長経験を積んでみる



将来開業を目指している皮膚科医は、実際にクリニックで院長の経験をしておくと良いです。
実際に医師募集の中には「院長募集」求人もあります。

例え給与制の雇われ院長であっても、看護師や事務職員の募集や教育、労務管理、患者への診察、対応、業者選定、経理など、開業医が行う管理部門の仕事を経験しておくと
「開業医は思った以上に大変だ。勤務医のままの方が性に合っている」
「管理の仕事は面白い。これならやっていけそうだ」
と向き不向きを感じられるはずです。

それを確認してからの開業でも遅くはないはず。
まずは院長の仕事を経験する事から始めましょう。